to不定詞


to不定詞とは?

to不定詞(To-infinitive)は、「to + 動詞の原形」 の形で、動詞を名詞、形容詞、副詞のように使うことができる表現です。動詞だけでは表現できない、様々な意味を付け加えることができます。

このページでは、to不定詞の3つの主要な使い方について学んでいきましょう。

to不定詞の3つの用法

to不定詞は、文中で名詞形容詞副詞のいずれかの役割を果たします。

1. 名詞的用法:〜すること 🗣️

「〜すること」という意味で、文の主語、目的語、補語になります。

  • 主語になる場合:
    • To learn English is fun. (英語を学ぶことは楽しい。)
      • 「英語を学ぶこと」という行為が主語になっています。
  • 目的語になる場合:
    • I like to read books. (私は本を読むことが好きです。)
      • 「好き」という動詞の目的語として「本を読むこと」が来ています。
    • She wants to be a doctor. (彼女は医者になることを望んでいます。)
      • want の目的語として使われています。
  • 補語になる場合:
    • My dream is to travel around the world. (私の夢は世界中を旅することです。)
      • 「私の夢」が「世界中を旅すること」とイコール関係になっています。

2. 形容詞的用法:〜するための、〜すべき 📚

名詞や代名詞の後ろに置いて、それらを修飾し、「〜するための」「〜すべき」といった意味を加えます。

  • I have a lot of homework to do. (私にはすべき宿題がたくさんあります。)
    • homework(宿題)を to do(すべき)が修飾しています。
  • He needs something to drink. (彼は何か飲むためのものが必要です。)
    • something(何か)を to drink(飲むための)が修飾しています。
  • This is a good book to read. (これは読むのに良い本です。)
    • book(本)を to read(読むのに)が修飾しています。

3. 副詞的用法:〜するために、〜して 🚶‍♀️

動詞、形容詞、副詞、または文全体を修飾し、目的、原因・理由、結果、判断の根拠などを表します。

目的:〜するために (最も一般的)

  • I went to the library to study. (私は勉強するために図書館へ行きました。)
    • 「行った」目的を説明しています。
  • She works hard to buy a new car. (彼女は新しい車を買うために一生懸命働いています。)

原因・理由:〜して、〜ので

  • I was happy to hear the news. (そのニュースを聞いて嬉しかった。)
    • 嬉しかった理由を説明しています。
  • He was surprised to see her. (彼は彼女に会って驚いた。)

結果:〜した結果(〜した)

  • He grew up to be a famous singer. (彼は成長して有名な歌手になった。)
    • 成長した結果、歌手になったことを表します。
  • She studied hard, only to fail the exam. (彼女は一生懸命勉強したが、結果として試験に落ちた。)

判断の根拠:〜するとは、〜するなんて

  • You must be rich to live in such a big house. (そんな大きな家に住んでいるとは、お金持ちに違いない。)
    • お金持ちだと判断した根拠を説明しています。
  • He is kind to help me. (私を助けてくれるなんて、彼は親切だ。)

to不定詞の否定形

to不定詞の否定形は、to の直前に “not” を置きます。

構文(to不定詞の否定形)

not to + 動詞の原形

例文
  • I decided not to go to the party. (私はパーティーに行かないことに決めた。)
  • He told me not to be late. (彼は私に遅刻しないように言った。)

練習問題

以下のto不定詞がどの用法(名詞的、形容詞的、副詞的)で使われているか考えてみましょう。

  • 問題
  • 答え
  1. My goal is to run a marathon.
  2. I need a bag to carry my books.
  3. She came here to see me.
  1. 名詞的用法 (「私の目標」が「マラソンを走ること」とイコール関係)
  2. 形容詞的用法bag(バッグ)を to carry my books(本を運ぶための)が修飾)
  3. 副詞的用法 (「来た」目的を説明)

to不定詞は非常に汎用性が高く、様々な意味を表現できる重要な文法です。それぞれの用法の役割を理解し、多くの例文に触れることで、使いこなせるようになります。

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