受動態(Passive Voice)

受動態とは?

受動態(Passive Voice)は、「〜される」「〜された」のように、
主語が「〜する」のではなく、「〜される」という受け身の動作や状態を表す文法です。

受動態は、能動態(Active Voice)の反対の概念です。

  • 能動態:主語が動作を行う
    • I made this cake. (私がこのケーキを作りました。)
  • 受動態:主語が動作を受ける
    • This cake was made by me. (このケーキが私によって作られました。)

受動態の作り方

受動態は、「be動詞 + 動詞の過去分詞」を組み合わせて作ります。

受動態の構文

主語 + be動詞 + 動詞の過去分詞 + (by + 行為者)

例文
  • The letter was written by him. (その手紙は彼によって書かれました。)
  • This song is loved by many people. (この歌は多くの人々に愛されています。)
  • The building will be built next year. (その建物は来年建てられるでしょう。)
    • 助動詞を使う場合も、be動詞 は原形になります。

受動態を使う主な状況

受動態は、以下のような状況で使われることが多いです。

1. 誰がその動作をしたか(行為者)が不明なとき

動作を行った人が分からない場合や、重要でない場合に受動態を使います。

例文
  • The window was broken. (窓が割られました。)
    ※ 誰が割ったかは不明なため、受動態が自然です。
  • A new bridge is being built. (新しい橋が建設されています。)
    ※ 誰が建設しているか(建設業者など)は、この文の焦点ではありません。

2. 動作を受ける人や物(主語)を強調したいとき

動作を行う人(行為者)よりも、動作を受ける対象に焦点を当てたいときに使います。

例文
  • This book was written in 2020.
    (この本は2020年に書かれました。)
    ※「この本」がいつ書かれたかが重要な情報です。
  • The concert will be held next month.
    (そのコンサートは来月開催されます。)
    ※「コンサート」がいつ開催されるかが重要な情報です。

受動態の否定文と疑問文の作り方

受動態の否定文と疑問文は、be動詞を使った文と同じルールで作ることができます。

  • 否定文: be動詞 の後に “not” を置く。
    • This book is not read by many people. (この本は多くの人に読まれていません。)
  • 疑問文: be動詞 を文頭に移動させる。
    • Was the cake made by you? (そのケーキはあなたによって作られましたか?)

練習問題

以下の文を受動態にしてみましょう。

  • 問題
  • 答え
  1. My father repaired the car.
  2. People speak English all over the world.
  3. Someone stole my wallet.
  1. The car was repaired by my father.
  2. English is spoken all over the world.
  3. My wallet was stolen.

受動態を理解し使いこなすことで、表現の幅が広がり、より正確な情報を伝えることができるようになります。特に、ニュース記事や公式な文書などでは頻繁に使われるので、しっかりとマスターしましょう!

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