過去分詞とは?
過去分詞(Past Participle)は、動詞の3つ目の形で、主に以下の3つの役割で使われます。
- 現在完了形や過去完了形を作る
- 受動態を作る
- 形容詞として名詞を修飾する
過去分詞は、「〜された」「〜した状態の」など、受動的な意味や完了した状態を表すことが多いです。
過去分詞の主な使い方
1. 現在完了形・過去完了形を作る
have/has や had の後に過去分詞を置くことで、完了した動作や経験、継続を表すことができます。
- I have studied English. (私は英語を勉強したことがあります。)
- She had already left. (彼女はすでに出発していました。)
- We have lived here for ten years. (私たちはここに10年間住んでいます。)
2. 受動態を作る
be動詞 の後に過去分詞を置くことで、「〜される」「〜された」という受身の文を作ります。
- The window was broken. (窓が割られました。)
- This cake is made by my mother. (このケーキは私の母に作られました。)
3. 形容詞として名詞を修飾する
過去分詞は形容詞として、名詞を修飾し、「〜された」「〜した状態の」という意味を表します。
名詞の前に置く場合
- a broken window (割れた窓)
- a tired dog (疲れた犬)
- a finished project (完成したプロジェクト)
名詞の後ろに置いて修飾する場合
過去分詞が他の語句を伴って句を形成する場合、名詞の後ろに置かれます。
- The car repaired by my father is fast. (私の父に修理されたその車は速い。)
- The language spoken in this country is English. (この国で話されている言語は英語です。)
過去分詞の形
過去分詞の形は、規則動詞と不規則動詞で異なります。
- 規則動詞: 過去形と同じく、動詞の最後に “-ed” をつけます。
play–played– playedwatch–watched– watchedstudy–studied– studied
- 不規則動詞: 動詞ごとに形を覚える必要があります。
eat–ate– eatensee–saw– seengo–went– gonemake–made– made
過去分詞と現在分詞の違い
過去分詞と現在分詞は、どちらも動詞から作られた形容詞として使えますが、意味が異なります。
- 過去分詞: 受動的な意味や完了した状態を表す。
- I am tired. (私は疲れさせられた → 疲れている。)
- I saw a broken window. (私は壊された窓を見た。)
- 現在分詞: 能動的な意味や進行中の動作を表す。
- The movie is tiring. (その映画は私を疲れさせる。)
- I saw a crying baby. (私は泣いている赤ちゃんを見た。)
練習問題
以下の文の空欄に、適切な分詞(現在分詞か過去分詞)を入れましょう。
- I received an email ____ by my boss. (writing / written)
- The story was very ____. (interesting / interested)
- She has a bag ____ with a flower pattern. (embroidering / embroidered)
答え
- written (メールは「書かれた」ものなので、過去分詞)
- interesting (物語は「私を面白くさせる」ものなので、現在分詞)
- embroidered (バッグは花柄で「刺繍された」ものなので、過去分詞)