関係代名詞とは?
関係代名詞(Relative Pronoun)は、「〜であるところの」のように、2つの文をつなぎ、前の名詞(先行詞)を詳しく説明する役割を持つ言葉です。
- [文1] + [関係代名詞] + [文2]
たとえば、「私は犬を飼っています。その犬はかわいいです。」という2つの文は、「私はかわいい犬を飼っています。」と1つにまとめることができます。この「かわいい」にあたる部分を、関係代名詞を使って文章で表現します。
- I have a dog. + The dog is cute. → I have a dog that is cute.
- 「犬」という名詞を、関係代名詞 that が「かわいい」という情報で詳しく説明しています。
代表的な関係代名詞と使い方
関係代名詞は、修飾する名詞(先行詞)が「人」か「物」かによって使い分けます。
1. who:先行詞が「人」の場合
先行詞が人の場合に使います。who は、後ろの文の主語の役割を果たします。
- [先行詞(人)] + who + [動詞] + 〜
- 例文:
- I know a boy who plays the piano.(私はピアノを弾く少年を知っています。)
- The woman who lives next door is a doctor.(隣に住んでいる女性は医者です。)
2. which:先行詞が「物・動物」の場合
先行詞が物や動物の場合に使います。which は、後ろの文の主語または目的語の役割を果たします。
- [先行詞(物・動物)] + which + [動詞] + 〜
- 例文:
- I bought a computer which was on sale.(私はセール中だったコンピューターを買いました。)
- This is the book which I read yesterday.(これが私が昨日読んだ本です。)
3. that:先行詞が「人」「物・動物」両方の場合
that は、先行詞が人、物、動物のいずれの場合でも使うことができます。who や which の代わりとしてよく使われます。
- [先行詞(人/物/動物)] + that + [動詞] + 〜
- 例文:
- This is the boy that lives next door.(これが隣に住んでいる少年です。)
- I have a dog that is cute.(私はかわいい犬を飼っています。)
関係代名詞の省略について
目的格の関係代名詞は、省略することができます。
- 目的格:後ろの文で「〜を」「〜に」にあたる部分。
- The car which I bought was expensive.
I bought the carのthe carが目的語。
- The car which I bought was expensive.
- 主格:後ろの文で「〜は」「〜が」にあたる部分。
- The car which was expensive was red.
The car was expensiveのThe carが主語。
- The car which was expensive was red.
省略できる例
- This is the book (which / that) I read yesterday.
I read the bookのthe bookが目的語なので、whichやthatは省略可能。
- This is the man (who / that) I met at the party.
I met the manのthe manが目的語なので、whoやthatは省略可能。
省略できない例
- The woman who lives next door is a doctor.
The woman lives next doorのThe womanが主語なので、whoは省略できない。
まとめ
| 関係代名詞 | 先行詞 | 主格 | 目的格 |
| who | 人 | ⭕️ | ⭕️ |
| which | 物・動物 | ⭕️ | ⭕️ |
| that | 人・物・動物 | ⭕️ | ⭕️ |
- 主格の関係代名詞は、基本的に省略できない。
- 目的格の関係代名詞は、省略できる。
練習問題
以下の文の空欄に適切な関係代名詞を入れましょう。
- I have a friend ____ speaks French.
- She showed me the picture ____ she took yesterday.
- The movie ____ was released last year was very popular.
答え
- who / that (先行詞が人)
- which / that (先行詞が物。目的格なので省略可能)
- which / that (先行詞が物。主格なので省略不可)
関係代名詞を使いこなすことで、情報をより効率的に、かつ明確に伝えることができるようになります。主格と目的格の違いを理解して、練習を重ねていきましょう!