時制とは?
時制とは、動作や出来事が「いつ」起こったかを示す文法のことです。日本語では、動詞の語尾(〜する、〜した)で時間を表すことが多いですが、英語ではより細かく、現在、過去、未来の3つの時間軸に沿って表現します。
それぞれの時間軸には、さらに4つの側面(単純形、進行形、完了形、完了進行形)があり、全部で12種類の時制が存在しますが、まずは基本的な時制を理解することが大切です。
1. 現在時制 (Present Tense) ⏳
現在時制は、単に「今」起きていることだけでなく、「いつも」「普段から」そうであることを表します。
| 種類 | 形 | 使い方 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 現在形 | 動詞の原形 (三人称単数は-s) | 習慣、日課、普遍的な事実 | I go to school every day. (毎日学校に行きます。) |
| 現在進行形 | be動詞 + 動詞のing形 | 今、まさに進行中の動作 | I am watching TV right now. (今、テレビを見ています。) |
| 現在完了形 | have/has + 過去分詞 | 過去の出来事が現在とつながりを持っている | I have lived here for 5 years. (ここに5年間住んでいます。) |
| 現在完了進行形 | have/has been + 動詞のing形 | 過去から現在まで継続している動作 | I have been studying for three hours. (3時間勉強し続けています。) |
2. 過去時制 (Past Tense) 🕰️
過去時制は、過去に起こった出来事や状態を表します。
| 種類 | 形 | 使い方 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 過去形 | 動詞の過去形 | 過去のある時点で起こった一回限りの出来事 | I ate breakfast this morning. (今朝、朝食を食べました。) |
| 過去進行形 | was/were + 動詞のing形 | 過去のある時点で進行していた動作 | I was studying at 8 p.m. yesterday. (昨日の午後8時に勉強していました。) |
| 過去完了形 | had + 過去分詞 | 過去のある時点よりも前の出来事 | He had left when I arrived. (私が着いたとき、彼は出発していました。) |
| 過去完了進行形 | had been + 動詞のing形 | 過去のある時点まで継続していた動作 | He was tired because he had been running. (彼はずっと走り続けていたので疲れていました。) |
3. 未来時制 (Future Tense) 🚀
未来時制は、未来に起こることや未来の状態を表します。
| 種類 | 形 | 使い方 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 未来形 | will + 動詞の原形 | 漠然とした予測やその場での決定 | I will help you. (手伝いましょう。) |
| be going to + 動詞の原形 | 事前の計画や根拠のある予測 | It is going to rain. (雨が降りそうです。) | |
| 未来進行形 | will be + 動詞のing形 | 未来のある時点で進行しているであろう動作 | I will be working at 10 a.m. tomorrow. (明日の午前10時には働いているでしょう。) |
| 未来完了形 | will have + 過去分詞 | 未来のある時点までに完了しているであろう動作 | I will have finished my homework by 5 p.m. (午後5時までには宿題を終えているでしょう。) |
| 未来完了進行形 | will have been + 動詞のing形 | 未来のある時点まで継続しているであろう動作 | By next year, I will have been living here for 5 years. (来年で、ここに5年間住んでいることになります。) |
練習問題
以下の文の空欄に、カッコ内の動詞を適切な時制の形にして入れましょう。
- I ____ my friend tomorrow. (
meet/ 確定した予定) - She ____ to Paris last year. (
go/ 過去の出来事) - The sun ____ in the east. (
rise/ 普遍的な事実) - I’m so tired. I ____ (work) on this report for hours.
答え
- am meeting (未来の確定した予定)
- went (過去の出来事)
- rises (普遍的な事実)
- have been working (今疲れている理由は、何時間も働き続けていたから)
時制を理解することは、英語で自分の考えや経験を正確に伝える上で不可欠です。それぞれの時制が持つニュアンスを意識しながら、たくさんの例文に触れて練習していきましょう。