現在完了形

現在完了形とは？

現在完了形は、「〜したところだ」「〜したことがある」「ずっと〜している」のように、過去に起こった出来事が現在の状況とつながりを持っていることを表すときに使う文法です。

過去形が「過去の出来事そのもの」を表すのに対し、現在完了形は「過去の出来事と現在の関係」に焦点を当てます。

現在完了形は、have/has と動詞の過去分詞を組み合わせて作ります。

構文（現在完了形）

主語 + have / has + 動詞の過去分詞 + 〜

例文

規則動詞: 過去形と同じく、動詞の最後に “-ed” をつけます。
- play → played
- watch → watched
- study → studied
不規則動詞: 動詞ごとに形が変わります。動詞の3つの形（原形 – 過去形 – 過去分詞）をセットで覚えるのが効果的です。
- go – went – gone
- eat – ate – eaten
- see – saw – seen

現在完了形には、主に以下の3つの使い方があります。

過去に始まった動作が完了したばかりで、その結果が現在に影響していることを表します。「just」「already」「yet」などの副詞とよく一緒に使われます。

例文

I have just finished my homework. （私はちょうど宿題を終えたところです。）
- 宿題が終わった、という結果が今に影響している（もう遊べる、など）。
She has already eaten lunch. （彼女はすでに昼食を食べてしまいました。）
- もう昼食は済んでいる、という結果。
Have you done your shopping yet? （もう買い物は済ませましたか？）
- まだ済んでいない可能性を含んだ質問。

過去に経験したことや、したことのない経験を表します。「ever」「never」「before」などの副詞とよく一緒に使われます。

例文

過去のある時点から現在まで、動作や状態が継続していることを表します。「for（〜の間）」「since（〜以来）」などの期間や起点を示す言葉とよく一緒に使われます。

例文

I have lived in Tokyo for five years. （私は東京に5年間住んでいます。）
- 5年前から住み始めて、今も住み続けている。
He has studied English since he was a child. （彼は子供の時からずっと英語を勉強しています。）
- 子供の頃から勉強し始めて、今も勉強を続けている。

比較項目	過去形	現在完了形
焦点	過去の出来事そのもの	過去の出来事と現在の関係
時間の特定	過去の具体的な時を表す言葉と使う (yesterday, last week, in 2020 など)	過去の具体的な時を示す言葉とは使わない (just, already, for, since などはOK)
例文	I lost my wallet yesterday. （昨日、財布をなくしました。）	I have lost my wallet. （財布をなくしてしまいました。(今、財布がない状態である)）

現在完了形の否定文と疑問文は、have/has を助動詞のように扱います。

否定文: have/has の後に “not” を置く。
- She has not (hasn’t) finished her work.（彼女はまだ仕事を終えていません。）
疑問文: have/has を文頭に移動させる。
- Have you ever seen that movie?（その映画を見たことがありますか？）

以下の文を現在完了形にしてみましょう。

現在完了形は、英語学習者にとって少し難しいと感じる文法ですが、使いこなせると表現の幅が大きく広がります。3つの使い方と、過去形との違いを意識しながら、たくさんの例文に触れて練習していきましょう！